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2017年6月9日金曜日

魅了される画家

エゴン・シーレ
私の身近な人たちが続々フランスへ到着する中,
世紀末のウィーンに行ってきました。(笑)


10代の頃に虜になって,絵の受験勉強をしている時 人物の油絵の授業で細部を真似て描いてみた。
いっこうに上達しない中で,その人物画はそこそこの評価をいただいた。
講師のH先生に「これどうやって描いた?」と聞かれ,説明すると
「知らないって,怖いな!」を笑われた。
予約をしたものの なかなか発売されなかった画集を久しぶりに開いた。

映画は,前半の血気盛んな青春時代の動的な雰囲気から,第1次大戦の不穏な重苦しい雰囲気へと移行していく。
当時のウィーンやチェコの空気を嗅いだような気分になる。
エゴンを演じた美貌のノア・サーベトラは,とても魅力的だった。
(役柄や顔立ちから伊勢谷友介を連想した。)
それと同じく,(それ以上か?)ヴァリ役のフェレリエ・ペヒナーが良かった!
情熱と強い意志を秘めた青い瞳に吸い寄せられる。

観終わった後,いつものように反芻していて気付いた。
シーレとヴァリの関係・・・どっかで見たぞ。
そうでした。ジャズトランぺッターのチェット・ベイカーを描いた「ブルーに生まれついて」だ。
エゴンとチェット。どちらも絵や音楽のために運命の女性を裏切ることとなる。
正確には,裏切るのではなく,大切な女性より芸術を選ぶ。
二人は運命の人よりはるかに絵や音楽を愛していて,それはもはや憑りつかれているという状態なのだ。

常人は「憑りつかれる」という領域に辿り着かない。
だから 芸術に愛され,芸術に憑りつかれた人たちに
惹きつけられずにいられない。
羨望と嫉妬のまなざしを,こちら側の世界から あちら側の世界に送るしかないのだ。


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