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2012年7月1日日曜日

ボストン美術館 日本美術の至宝 展 に行ってきたよ

6/23(日)に金山のボストン美術館に行ってきました。
久々の美術館におひとり様で。
美術館に行くのは、やっぱ一人がいいです。自分ペースで見られますからね。(いえ、強がりとかじゃなくって(^_^;))



上の写真の曽我蕭白(そがしょうはく)の「雲龍図」は、修復して公開可能になったそうで、今回が世界初公開なんだとか。

鬼才の持ち主で、円山応挙(まるやまおうきょ)の写生画と対峙する彼の作品は表現の面白さと高い精神性が表出しているところがすごいらしい。
確かにユニークな表現ですよね。これを見た途端、私の頭に浮かんだのは水木しげるさんの漫画。「現在世界に誇る日本の漫画文化はこの時すでに目覚めていたんだ!」などど勝手に納得していたのでありました。


今回の展覧会で特に良かったのは2つの絵巻でした。


【吉備大臣入唐絵巻 きびだいじんにっとうえまき】
遣唐使・吉備真備が、唐で客死した阿倍仲麻呂の霊の力を借りて、唐人から出される難題に不思議な力で立ち向かうという 面白そうな物語絵巻です。


唐についた吉備真備が、着くなり幽閉され、そこに赤鬼が訪ねてきたと思ったら、その鬼は死んだ阿倍仲麻呂でした。鬼は、吉備大臣から日本に残る自分の子孫の話を聞き、喜んで大臣に協力を申し出ます。
ところ変わって 宮殿。
そこには惰眠をむさぼる従者たちと宮殿の奥でよからぬ相談をしている高官の模様が描かれています。吉備大臣に 難読書『文選もんぜん』を試験に課すことにするのですが、吉備大臣は、幽鬼の力を借りて超能力で楼閣を抜け出し、試験問題を盗み見してこの難題を切り抜けてしまいます。 
そして次の難題がまた吉備大臣に襲い掛かる・・・。
のですが、展示されている絵巻はここまで。えーっ!?
すっごい気持悪っ!ユーモラスな表現と相まって見入っていた私にあまりの仕打ち!!

カタログ買って調べよっ!!!!だったわけです。


そんな楽しい絵巻も良かったのですが今回最高に感動したのは、何と言っても
【平治物語絵巻 三条殿夜討巻 へいじものがたり さんじょうどのようちのまき】!

















これは、平治の乱を描いた絵巻の1巻にあたります。
成り上がりの信西を蹴落とそうと、藤原信頼と源義朝が結託して謀反を起こします。ここでは、攻め入って、上皇を拉致・三条殿を焼打ち、最後に終結した信頼と義朝の兵が上皇の乗る牛車をさらうまでがドラマティックに描かれています。


それだけのストーリーを一つの画面で表現する面白さ。

時間の流れを追いつつも炎上する三条殿を中心にした1枚の絵としての構図の素晴らしさ。緻密に描かれた人物や馬、炎(炎の表現や赤の生々しさもよかった!)の躍動感とその場にいるような臨場感!
素晴らしいっ。感動したっ。
でも一番心を揺さぶられたのは、その「黒」の美しさでした。

烏帽子・牛車・馬などの黒がなんとも艶やかで美しいんです。

これは残念ながらカタログでは分かりません。
こんな素晴らしい作品が日本の物じゃないなんて(T_T)。
一見の価値ありまくりです!


<美術鑑賞番外編>
展覧会ではよく見かける視聴ルームみたいなところで解説上映してるやつ。あれも見とこうと思いまして、ちょっと途中からでしたが見ましたよ。
そしたら、もう1か所そういう部屋があって、さっき見たやつと【平治物語絵巻】のと2本立てだったんですね。
以前のブログにも書いたんですが、わたし松ケン好きなんですね(サンバじゃない方)。当然大河ドラマ『清盛』観てるんですよ。【平治物語絵巻】なんてタイムリーじゃーん♪
絵にもめちゃめちゃ感動したので、これは見とかなきゃと思って時間確認したら2,30分あったんで他の絵を見ながら時間調整して再びその部屋に戻りました。少し早かったんで、さっき見たやつ結局フルでもう一回見て、さあお待ちかねの【平治物語絵巻】の番!!

ほぼ全編爆睡zzzzzだぜぇ。ワイルドだろぅ?
(ビデオがつまらなかったわけじゃないんです!見てないからわからないけど(汗))

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